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3級に受かったあと、次に目指すのが機械保全技能士2級ですよね。『自分はもう受けられるの?』『3級とどれくらい違うの?』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、2級は実務2年以上か3級合格者なら受検でき、学科は50問、実技は作業ごとの課題で行われます。3級と比べると、問題の形と求められる知識の深さが一段上がります。
この記事では、2級の受検資格の満たし方、試験の中身、3級との違いを順にお伝えしますね。
機械保全技能士2級とは?中級の技能を示す国家検定
2級機械保全技能士は、国家検定である技能検定の「機械保全」職種の2級です。法令では「中級の技能労働者が通常有すべき技能」の程度とされ、学科と実技の両方に合格すると名乗れます。
技能検定は、職業能力開発促進法にもとづく国の検定制度です。機械保全の試験は、厚生労働大臣の指定試験機関である日本プラントメンテナンス協会(JIPM)が行っています。
等級は特級・1級・2級・3級に分かれていて、2級はちょうど真ん中にあたります。職業能力開発促進法施行規則では、各等級の程度が次のように決められています。
| 等級 | 法令上の程度 |
|---|---|
| 特級 | 管理者又は監督者が通常有すべき技能 |
| 1級 | 上級の技能労働者が通常有すべき技能 |
| 2級 | 中級の技能労働者が通常有すべき技能 |
| 3級 | 初級の技能労働者が通常有すべき技能 |
2級で選べる作業は3つ
2級は、受ける作業を1つ選んで受検します。3級には無い「設備診断作業」が選べるのが、2級からの違いです。
- 機械系保全作業:機械の欠陥の発見や、異常時の対応、潤滑剤の判別などを扱う
- 電気系保全作業:リレー回路の組立てやPLCのプログラミングなど、実際に手を動かす
- 設備診断作業:測定データから設備の状態を読み取り、異常の有無や原因を判断する
『どれを選べばいいの?』と迷ったら、ふだんの仕事で一番触れている分野から選ぶのが自然です。作業ごとの違いは機械保全技能士の種類で詳しく紹介しています。
名乗り方と合格証書
職業能力開発促進法では、技能検定に合格した人は「技能士」と名乗れます。名乗る時は合格した職種と等級を表示する決まりです。
JIPMが示している表記の例は「2級機械保全技能士 機械系保全作業」のように、等級・職種・作業の順です。作業名は省いてもかまいません。
2級の合格証書は、日本プラントメンテナンス協会名で交付されます。1級と特級は厚生労働大臣名なので、ここも等級による違いの一つです。
「二級機械保全技能士」「機械保全技能士二級」と漢数字で書かれることもありますが、同じ資格です。履歴書や名刺では、JIPMの表記例にそろえて算用数字で書くと迷いません。
どんな人が受けている?
JIPMのオフィシャルガイドでは、2級を受ける人の最も多い年齢層は20〜24歳で、入社2、3年前後とされています。3級を学生や新入社員のうちに取って、仕事に慣れた頃に2級へ進む流れが多いんです。
厚生労働省「令和7年度 技能検定の実施状況」では、機械保全2級の受検申請者数は13,200人でした。等級別で見ても、受ける人がとても多い試験です。
2級の受検資格(受験資格)は?満たし方は3通り
JIPMの2026年度試験要項では、2級は「機械保全の実務2年以上」「3級合格者」「機械保全に関する学科の卒業者」のいずれかで受検できます。3級を受けていなくても、実務2年あれば2級から受けられます。
検索では「受験資格」と書かれることが多いですが、技能検定では「受検資格」と書きます。どちらも同じものを指しています。
JIPMの受検資格判定では、2級の満たし方が次のように示されています。
| 満たし方 | 必要な実務経験 | こんな人に当てはまる |
|---|---|---|
| 実務経験のみ | 機械保全の実務2年以上 | 3級を受けずに、保全の仕事を続けてきた人 |
| 3級合格者 | 合格後の年数は問わない | 3級に受かったばかりの学生や新入社員 |
| 関連学科の卒業者 | 実務経験の要件なし | 工業高校の機械科・電気科、大学の機械工学科などを卒業した人 |
『3級を飛ばしていいの?』と思うかもしれませんが、実務2年を満たしていれば2級から受けられます。3級に合格すると実務年数を待たずに2級へ進めるので、学生のうちに3級を取っておく人が多いんです。
実務経験の数え方
JIPMの試験要項では、実務経験は機械保全に関する業務に就いた日から、受検申請の最終日までで数えます。過去の職場での経験も含めてかまいません。
機械保全に関する業務の例として、試験要項には次のような仕事が挙がっています。
- 機械・設備の保全計画を作る
- 設備の欠陥を見つける
- 異常が起きた時に対応する
- 測定データを集め、解析・判定する
- 保全の方法を決めて処置する
管理監督や訓練・教育に関する業務、入社後に受けた訓練の期間も含められます。また、JIPMの試験要項では「実務経験年数を証する書類の提出は不要」とされています。
「関連学科」に当てはまるか迷ったら
JIPMの目安では、工業高校なら機械科・電気科・機械工学科などが当てはまり、普通科・商業科・土木科・建築科などは当てはまりません。大学・短大でも、工学部の機械工学科や電気工学科などが対象です。
判断がつかない時は、学校名・学部名・学科名を添えてJIPMに問い合わせると確実です。自分で決めつけずに確かめておきましょう。
書類の提出が不要でも、実務経験は正しく申告するのが前提です。年数がぎりぎりの時は、業務に就いた日と申請最終日を数え直してから申し込みましょう。
受検資格の数え方は、機械保全技能士の受検資格と実務経験でも級ごとに紹介しています。
2級の試験の中身は?学科・実技の形と合格基準
2級の学科は真偽法25問と四肢択一式25問を100分で解き、65点以上で合格です。実技は作業ごとに形が違い、減点が40点以下なら合格になります。
学科試験
JIPMの試験要項では、2級の学科はどの作業でも同じ形です。マークシート方式で行われます。
| 項目 | 2級の学科 |
|---|---|
| 出題 | 真偽法25問・四肢択一式25問 |
| 試験時間 | 100分 |
| 合格基準 | 加点法で100点満点として65点以上 |
| 試験科目 | 機械一般、電気一般、機械保全法一般、材料一般、安全衛生、選択科目 |
選択科目は、機械系保全法・電気系保全法・設備診断法から、受ける作業に合わせて1つを選びます。学科では電卓は使えないので、計算問題は手計算で解くことになります。
実技試験
実技は、作業によって形がまったく違います。ここが2級の準備で一番差が出る所なんです。
| 作業 | 実施方法と課題数 | 解答方法 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 機械系保全作業 | 判断等試験 8課題 | マークシート方式 | 80分 |
| 電気系保全作業 | 製作等作業試験 2課題 | 作業採点(一部マークシート方式) | 110分 |
| 設備診断作業 | 判断等試験 8課題 | マークシート方式 | 80分 |
判断等試験は、写真や模型、ビデオなどで状態を見せて、判別や判断、測定をさせる試験です。製作等作業試験は、実際に物を組み立てたり調整したりして作業を見る試験です。
電気系保全作業の1・2級では、受検者がPLCとプログラミングツール(パソコン)を持参します。試験用の盤と配線の材料は会場に用意されています。
設備診断作業の実技では、四則演算などの標準的な電卓が使えます。関数電卓やプログラム機能付きの電卓は使えません。

合格基準と一部合格
学科は65点以上、実技は減点法で41点以上の減点がなければ合格です。合格発表のページでは「実技試験60点以上」と書かれていて、意味は同じです。
学科と実技の片方だけ受かった場合は、次回からその試験が免除されます。JIPMの試験要項では、1級・2級・3級の一部合格の効力に期限はありません。
各設問の配点や個別の採点結果は公開されていません。『あと何点だったの?』と気になっても分からないので、苦手な所を作らない準備が大切です。
2026年度の日程と受検手数料
2級は年2回のうち第2回だけで行われ、第1回(3級のみ)では受けられません。JIPMの2026年度の実施公示では、日程は次のとおりです。
| 項目 | 2026年度 第2回 |
|---|---|
| 受検申請 | 2026年8月24日(月)〜9月25日(金)、インターネット申請のみ |
| 学科・実技(電気系実技を除く) | 2026年12月13日(日)、学科が午前・実技が午後 |
| 電気系保全作業の実技 | 2026年11月28日(土)〜2027年2月21日(日)の土日で事務局が決定 |
| 合格発表 | 2027年1月29日(金)、電気系は2027年3月19日(金) |
2026年度の受検手数料は、学科・実技の両方で20,000円、学科のみ4,600円、実技のみ15,400円です。3級と違って、2級には年齢による減免がありません。
2026年度第2回の申請はすでに終わっているので、これから受ける方は2027年度の案内を待つことになります。毎年同じ時期とは限らないので、JIPMの試験要項で最新の日程を確かめてみてください。
3級との違いは?受検資格・試験・任される仕事で比べる
3級と比べると、2級は学科に四肢択一式が加わり、実技の課題数も増えます。法令上も「初級」から「中級」へ、職場で期待される役割が広がる級です。
『3級は受かったけど、2級はどれくらい難しくなるの?』という方も多いですよね。違いを並べてみました。
| 比べる点 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 受検資格 | 実務経験は問わない | 実務2年以上、3級合格者、関連学科の卒業者 |
| 学科の形 | 真偽法30問・60分 | 真偽法25問+四肢択一式25問・100分 |
| 機械系の実技 | 判断等試験7課題・70分 | 判断等試験8課題・80分 |
| 選べる作業 | 機械系・電気系 | 機械系・電気系・設備診断 |
| 実施の回 | 第1回・第2回 | 第2回のみ |
| 法令上の程度 | 初級 | 中級 |
| 合格証書の名義 | 日本プラントメンテナンス協会 | 日本プラントメンテナンス協会 |
3級の学科は正しいか誤りかを選ぶ問題だけでしたが、2級では4つから1つを選ぶ問題が半分を占めます。うろ覚えの知識だと選択肢で迷いやすくなるんです。
2級は受けるチャンスが年1回
3級は同じ年度に第1回と第2回の両方を受けられます。一方で2級は第2回だけなので、落ちると次は翌年度になります。
だからこそ、学科と実技の片方だけでも確実に受かっておく考え方が役に立ちます。一部合格の効力に期限がないので、翌年度は残った試験に集中できますよ。
職場で任される仕事の違い
厚生労働省の職業能力評価基準(設備保全)では、技能検定(機械保全)の特級・1級・2級を取ると、技能が社内で認められて地位が向上することが多いと書かれています。転職の時にも、資格を持つ人は有利だとされています。
3級が「保全の基本を知っている」ことを示すなら、2級は「一人で点検や異常時の対応を任せられる」ことを示す級と言えます。実際にどんな役割を任されるかは職場によって違うので、上司や先輩に聞いてみるのが一番です。
3級から2級への道のり
3級合格から2級合格までの流れを、時間の順に並べてみますね。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3級に合格した年度 | 合格証書を受け取る。3級合格者は2級の受検資格を満たす |
| 次の第2回の申請期間 | 2級の作業を選び、インターネットで申請する |
| 申請から試験日まで | 学科は過去問で四肢択一式に慣れる。実技は作業ごとに練習する |
| 試験日 | 機械系・設備診断は学科と同じ日、電気系は別の日に実技 |
| 合格発表 | 片方だけ合格なら、翌年度は残りの試験だけを受ける |

1級を目指す方にとっても、2級は大切な区切りです。
JIPMの受検資格判定では、1級は2級合格後に実務2年以上で受けられます。2級の合格日が、次の目標の数え始めになるんです。
2級の準備は「資格」「試験」「職場」の3つに分けて考える
2級の準備は、受検資格を満たしているかの確認、学科と実技の勉強、そして職場での経験の積み方、の3つに分けると迷いにくくなります。
2級を受けると決めたら、やることを3つの箱に分けてみましょう。一度に全部考えようとすると、何から手を付けるか分からなくなりがちです。
| 箱 | 確かめること | 誰に聞くか |
|---|---|---|
| 受検資格 | 実務2年か、3級合格か、関連学科の卒業か | 自分で数える。迷えばJIPMに問い合わせる |
| 学科と実技 | どの作業を選ぶか、どの教材と過去問を使うか | 先に受けた先輩、職場の保全担当 |
| 職場で任されること | 合格後にどんな仕事を任されるか、資格の支援はあるか | 上司、就業規則、人事 |
受検資格の箱
3級合格者なら、ここはすぐに終わります。実務経験で受ける方は、業務に就いた日から申請の最終日までを数えておきましょう。
学科と実技の箱
学科は、JIPMの公式サイトで公表されている過去の問題と正解が出発点になります。JIPMはテキストの発行や対策講座を行っていないので、教材は市販の物から選ぶことになります。
実技は作業によって準備がまったく違います。機械系は部品や損傷の見分け方、電気系はPLCとリレー回路の練習、設備診断は測定データの読み方が中心です。
- 受ける作業を決める(ふだんの仕事に近い作業を選ぶ)
- 公式サイトの過去の問題で、学科の出題の形を確かめる
- 共通科目と選択科目を、教材で一通り読む
- 実技の練習を作業ごとに始める(電気系は早めに)
- 本番と同じ100分で学科を通して解いてみる
教材の選び方は機械保全技能士2級のテキストとアプリ、過去問の使い方は機械保全技能士2級の過去問、実技の練習は機械保全技能士2級の実技対策で詳しく紹介しています。
職場で任されることの箱
JIPMの「初めての方へ」では、企業・団体によっては受検料補助や合格報奨金、資格手当てを受けられると紹介されています。会社によって違うので、就業規則や人事の案内で確かめておきましょう。
「2級を受けたいんですが、会社の補助はありますか?」
「人事に申請すれば受検料を出してもらえるか、確認してみますね。」
こんなふうに、受ける前に一言聞いておくだけで負担が変わることもあります。
一方で、『2級を取っても今の職場では役割が変わらない』『設備の大きな工場で経験を積みたい』と感じる方もいますよね。今の職場で1級を目指すのも、社内で保全の部署に移るのも正当な道です。
そのうえで、資格を活かせる職場や取得支援のある会社を比べたい方は、メーカーの保全求人を見比べてみると選択肢が広がりますよ。
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資格を活かせる職場を探すなら、メーカーの保全求人も比べてみる
扱う設備の種類や勤務体制、資格手当・資格取得の支援は、工場や会社によって大きく違います。メーカー専門の転職エージェントで設備保全の求人を見比べて、今の自分に合う働き方を確かめてみてください。
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機械保全技能士2級でよくある相談
質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「3級を飛ばして2級を受けられる?」
3級を受けずに、いきなり2級を受けられるかという相談です。JIPMの受検資格判定では、機械保全の実務が2年以上あれば、3級に合格していなくても2級を受けられます。
関連学科を卒業している方も、実務経験の要件なしで2級を受けられます。逆に、実務が2年に届かず関連学科の卒業でもない場合は、まず3級に合格するのが近道です。
相談2「ラインオペレーターの仕事は実務経験になる?」
工場のラインオペレーターとして働いた期間が、2級の実務経験に入るかという相談です。JIPMの試験要項では、実務経験は「機械保全に関する業務」に就いていた年数で判定します。
業務の例には、設備の欠陥の発見や異常時の対応、測定データの収集などが挙がっています。ふだんの仕事の中でこうした保全の作業をどれくらい担当しているかで、当てはまるかを考えてみてください。
『自分の仕事が入るか自信がない』という時は、仕事の中身を書き出してJIPMに問い合わせると安心です。年数を多めに書くのではなく、実際に担当した期間で数えましょう。
相談3「2級の勉強時間はどれくらい?」
2級の勉強時間の目安を知りたい、という相談です。公式に示された勉強時間の目安はありません。
ただ、時間の長さよりも、2級で新しく加わる四肢択一式と、選んだ作業の実技にどれだけ慣れるかが大切です。学科は過去の問題で出題の形をつかみ、実技は作業ごとに早めに練習を始めてみてください。
合格率から見た難しさと、勉強の組み立て方は機械保全技能士2級の合格率と難易度で紹介しています。
よくある質問
機械保全技能士2級は誰でも受けられますか?
JIPMの2026年度試験要項では、機械保全の実務2年以上、3級合格者、機械保全に関する学科の卒業者のいずれかで受検できます。実務経験を証する書類の提出は不要です。
機械保全2級の試験は年に何回ありますか?
2級は年2回のうち第2回だけで行われます。2026年度は学科と実技(電気系を除く)が2026年12月13日でした。
2級の合格証書は誰の名前で交付されますか?
2級と3級は日本プラントメンテナンス協会名、1級と特級は厚生労働大臣名で交付されます。
学科だけ合格した場合はどうなりますか?
次回から2級の学科が免除され、実技だけを受ければ技能士になれます。JIPMの試験要項では、1級・2級・3級の一部合格の効力に期限はありません。
二級で設備診断作業を選べますか?
選べます。設備診断作業は1級と2級だけにある作業で、3級にはありません。
まとめ
- 機械保全技能士2級は、法令上「中級の技能」の程度を示す国家検定
- 受検資格は実務2年以上、3級合格者、関連学科の卒業者のいずれか
- 学科は真偽法25問と四肢択一式25問を100分、65点以上で合格
- 実技は作業ごとに形が違い、減点40点以下で合格
- 2級は第2回だけで行われるので、一部合格を活かして計画的に受ける





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