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3級はわりとすんなり受かったけれど、2級はどれくらい難しいんだろう。そう考えている方も多いはずです。
結論から言うと、機械保全技能士2級の合格率は、厚生労働省の公表値から計算すると令和5〜7年度で約37〜47%です。3級より大きく下がり、令和5〜7年度はどの年度も申請者の半分以上が合格に届いていない計算なんです。
この記事では、2級の合格率の見方と、難しさの中身、勉強時間の組み立て方をお伝えしますね。
機械保全技能士2級合格率は?公表値から計算してみる
厚生労働省「技能検定の実施状況」の受検申請者数と合格者数から計算すると、機械保全2級の合格率は令和7年度が約47.1%、令和6年度が約37.4%、令和5年度が約41.2%です。年度によって10ポイントほどの差があります。
機械保全技能士2級の合格率は、厚生労働省が毎年公表している「技能検定の実施状況」の数字から計算できます。公表されているのは率ではなく、受検申請者数と合格者数です。
| 年度 | 受検申請者数 | 合格者数 | 合格率(計算値) |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年度) | 13,200人 | 6,215人 | 約47.1% |
| 令和6年度(2024年度) | 13,794人 | 5,155人 | 約37.4% |
| 令和5年度(2023年度) | 14,362人 | 5,924人 | 約41.2% |
ここでの合格率は、合格者数を受検申請者数で割った値です。申請したのに当日欠席した人も分母に入っているので、実際に受けた人の中での合格の割合とは少し違う点を覚えておきましょう。
JIPMの目安との違い
試験を行うJIPMのオフィシャルガイドでは、2級の目安として「受検者数約13,000人/年・合格率30〜40%」と書かれています。この目安には、何年度の集計かの記載がありません。
令和5・6年度の計算値はおおむねこの目安の範囲か少し上で、令和7年度は目安より高めでした。年度による上下があるので、『2級は3〜4割くらい』と幅で覚えておくのが現実的です。
厚生労働省の資料は職種と等級の単位までなので、機械系・電気系・設備診断ごとの合格率は公表されていません。ネットで作業別の数字を見かけても、公式な値ではない点に気をつけましょう。
2級は受ける人がとても多い
厚生労働省の令和7年度の公表では、機械保全は全133職種の中で受検申請者数が2位でした。等級別に見ても、1級・2級ではそれぞれ2位です。
JIPMのオフィシャルガイドでは、2級を受ける人の最も多い年齢層は20〜24歳で、入社2、3年前後とされています。仕事に慣れてきた若手が、次の目標として受ける試験と言えますね。
機械保全全体の受検申請者数の推移
参考までに、機械保全の全等級を合わせた受検申請者数の推移も見ておきましょう。厚生労働省の公表では、次のように推移しています。
| 年度 | 全等級の受検申請者数 |
|---|---|
| 令和3年度 | 34,347人 |
| 令和4年度 | 32,673人 |
| 令和5年度 | 32,427人 |
| 令和6年度 | 32,296人 |
| 令和7年度 | 31,534人 |
ここ数年は、毎年3万人を超える人が申請している試験です。それだけ多くの職場で、保全の力を測る物差しとして使われていると言えますね。
機械保全2級の難易度を3つの物差しで見る
2級の難しさは、合格率の数字だけでは分かりません。「合格率」「試験範囲の広さ」「実務とのつながり」の3つの物差しで見ると、自分にとってどこが壁になるかが見えてきます。
『合格率4割なら、難しいの?簡単なの?』と迷いますよね。
ここでは、2級の難易度を3つの物差しに分けてみます。分け方は、この記事で独自に考えたものです。
| 物差し | 2級の特徴 | 自分に当てはめると |
|---|---|---|
| 合格率 | 計算値で約37〜47%(令和5〜7年度)。3級より大きく下がる | 半分前後は不合格になる前提で準備する |
| 試験範囲の広さ | 学科は共通5科目と選択科目1つ。真偽法と四肢択一式が半分ずつ | ふだん触れない分野がいくつあるかを数える |
| 実務とのつながり | 法令上は「中級の技能労働者」の程度。実技は作業の知識が問われる | 選んだ作業を仕事でどれくらい扱っているかを考える |

物差し1:合格率
合格率で見ると、2級は3級よりはっきり難しい試験です。令和7年度の3級は計算値で約74.8%だったので、30ポイント近い差があります。
ただ、受ける人の顔ぶれも等級によって違います。数字だけで『自分には無理だ』と決めつけないようにしましょう。
物差し2:試験範囲の広さ
JIPMの試験要項では、2級の学科は機械一般・電気一般・機械保全法一般・材料一般・安全衛生と、選択科目1つから出題されます。機械系の方も電気一般を、電気系の方も機械一般を学ぶ必要があります。
学科は真偽法25問と四肢択一式25問を100分で解き、65点以上で合格です。3級の真偽法30問・60分と比べると、問題の形も量も一段上がります。
物差し3:実務とのつながり
職業能力開発促進法施行規則では、2級は「中級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度」とされています。ふだんの仕事で選んだ作業を扱っている方ほど、実技の問題がイメージしやすくなります。
逆に、ライン作業が中心で保全の作業に触れる機会が少ない方は、実技の準備に時間がかかることもあります。この物差しで自分を見て、勉強時間の配分を決めてみてください。
他の等級と比べると、2級はどのくらい?
令和7年度の計算値では、3級が約74.8%、2級が約47.1%、1級が約41.8%、特級が約38.5%です。2級は、3級と1級のあいだで、3級からの落差が大きい等級です。
厚生労働省の令和7年度の数字から、等級ごとの合格率を並べてみますね。
| 等級 | 受検申請者数 | 合格者数 | 合格率(計算値) | JIPMの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 特級 | 676人 | 260人 | 約38.5% | 15〜25% |
| 1級 | 9,122人 | 3,813人 | 約41.8% | 25〜35% |
| 2級 | 13,200人 | 6,215人 | 約47.1% | 30〜40% |
| 3級 | 7,064人 | 5,285人 | 約74.8% | 70〜80% |
令和7年度は、どの等級も前の年度より計算値が高めでした。令和6年度は1級が約31.6%、2級が約37.4%だったので、年度によって上下することが分かります。
3級からの落差が大きい理由
3級は実務経験を問わず、学生や新入社員も多く受けます。2級は実務2年以上か3級合格者などが受けるので、受ける人は実務や3級の経験がある人が中心です。
それでも合格率が下がるのは、問題の形と範囲が広がるからです。3級に受かった勢いで準備を減らすと、思ったより点が伸びないことがあるんです。
2級の先には1級がある
JIPMの受検資格判定では、1級は2級に合格してから実務2年以上で受けられます。2級の合格日が、そのまま1級に向けた数え始めになるんです。
1級の合格率は、令和7年度の計算値で約41.8%と2級に近い数字です。ただし法令上の程度は「上級の技能労働者」なので、2級で身につけた知識をさらに深める準備が必要になります。
各等級の比べ方は機械保全技能士の合格率と難易度で詳しく紹介しています。
機械保全技能士2級が難しいと感じやすい所
2級でつまずきやすいのは、四肢択一式の選択肢の見極め、電卓が使えない計算問題、空欄も減点される実技、そして年1回しか受けられない日程です。
2級を受けた人が『難しい』と感じやすい所を、試験の決まりから挙げてみます。
- 学科の半分が四肢択一式で、うろ覚えだと選択肢で迷う
- 学科では電卓が使えず、計算問題を手で解く必要がある
- 実技は減点法で、空欄や記入ミスもすべて減点される
- 機械系・設備診断の実技の写真や図版は公表されない
- 2級は第2回だけで行われ、落ちると次は翌年度になる
特に実技は、41点以上の減点があると不合格です。各設問の配点や個別の採点結果は公開されていないので、苦手な課題を作らない準備が大切になります。
試験当日の長さも意外な壁
2026年度は、2級の学科と実技(電気系を除く)が2026年12月13日(日)の同じ日に行われ、学科が午前、実技が午後でした。JIPMのよくあるQ&Aでは、学科の集合時刻は11時、3級以外の機械系・設備診断の実技は14時15分です。
学科の100分を終えてから、午後に実技の80分が続きます。『午前で疲れて、午後の実技で集中が切れた』ということがないよう、過去問の通し練習で長い時間に慣れておくと安心です。
電気系の実技は別の日に行われ、集合から終了までは150〜180分程度(案内による)とされています。
一部合格を味方につける
学科と実技の片方だけ合格した場合、次回からその試験は免除されます。JIPMの試験要項では、1級・2級・3級の一部合格の効力に期限はありません。
『両方そろわないと意味がない』と思う必要はないんです。片方でも確実に取っておけば、翌年度は残りの試験に集中できますよ。
過去問の答えの番号だけを覚えて本番に臨み、言い回しの違う問題で手が止まることがあります。2級は四肢択一式が半分なので、正解の理由まで確かめておきましょう。
機械保全技能士2級の勉強時間の目安と組み立て方
2級の勉強時間について、公式に示された目安はありません。時間の長さを決めるより、日程の区切りから逆算して、学科と実技に時間を配分するのが現実的です。
『何時間勉強すれば受かるの?』は、とても多い質問ですよね。JIPMや厚生労働省からは、勉強時間の目安は示されていません。
必要な時間は、3つの物差しで見た自分の立場によって大きく変わります。ここでは、時間の長さより「いつ何をするか」の組み立て方をお伝えしますね。
日程の区切りから逆算する
JIPMの2026年度第2回の日程を例に、勉強の区切りを並べてみました。
| 区切り(2026年度の例) | 学科 | 実技 |
|---|---|---|
| 受検申請まで(8月24日の申請開始の前) | 共通科目をテキストで一通り読む | 受ける作業を決め、試験の形を確かめる |
| 申請期間(8月24日〜9月25日) | 過去の問題を1回分解いて、苦手な科目を見つける | 作業ごとの練習を始める |
| 申請後〜電気系の問題公表(11月2日) | 苦手な科目をテキストに戻って読み直す | 機械系・設備診断は部品や損傷の見分け方を覚える |
| 問題公表〜試験日(12月13日) | 100分を計って通しで解く | 電気系は公表問題を時間内に仕上げる練習をする |

来年度に受ける方は、新しい年度の日程に置き換えて使ってみてください。日程は機械保全技能士の試験日と年間スケジュールで確かめられます。
立場ごとの時間の配分
| 立場 | 時間を多めに使いたい所 |
|---|---|
| 3級に合格して続けて受ける | 四肢択一式の過去問と、3級に無かった作業の実技 |
| 実務経験で初めて受ける | 学科の共通科目の基礎(特にふだん触れない分野) |
| 学科は合格済みで実技だけ受ける | 実技の練習(学科の時間をそのまま実技に回せる) |
働きながら勉強する方は、平日はすきま時間に問題アプリや用語の復習、休日に過去問の通し解きや実技の練習、と分けるのも一つの方法です。勉強の進め方全体は機械保全技能士の勉強方法で紹介しています。
- 受ける作業を決めて、自分の立場を3つの物差しで確かめる
- 共通科目をテキストで一通り読む
- 過去の問題を解いて、苦手な科目を見つける
- 苦手な科目と実技に時間を多めに配分する
- 試験日が近づいたら、本番と同じ時間で通しの練習をする
学科と実技、どちらに時間をかける?
- 3級に合格していない、または学科の基礎に不安がある
- ふだんの仕事で触れない科目が多い
- 計算問題が苦手で、手計算に慣れていない
- 3級に無かった作業(設備診断など)を選んだ
- 選んだ作業を仕事であまり扱っていない
- 電気系で、PLCやリレー回路の練習がまだ足りない
どちらにも当てはまる方は、学科は毎日少しずつ、実技は休日にまとめて、のように時間の取り方を分けてみてください。
勉強を支えてくれる職場もある
JIPMの「初めての方へ」では、企業・団体によっては受検料補助や合格報奨金、資格手当てを受けられると紹介されています。会社によって違うので、就業規則や人事の案内で確かめてみてください。
今の職場で先輩に教わりながら2級を目指すのも、十分に心強い道です。そのうえで、資格の取得を支援してくれる会社や、設備の多い工場で経験を積みたい方は、メーカーの保全求人を見比べてみると選択肢が広がりますよ。
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2級の合格率・難易度でよくある相談
質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「2級より1級のほうが合格率が高いのはなぜ?」
機械系保全作業では、2級より1級のほうが合格率が高いと聞いたがなぜか、という相談です。厚生労働省の公表は職種と等級の単位までで、作業別の合格率は公表されていません。
等級別の計算値で見ると、令和5〜7年度はどの年度も2級のほうが1級より高くなっています。
| 年度 | 1級(計算値) | 2級(計算値) |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 約41.8% | 約47.1% |
| 令和6年度 | 約31.6% | 約37.4% |
| 令和5年度 | 約35.7% | 約41.2% |
作業別の数字を見かけた時は、どこが出した値なのかを確かめてから判断してみてください。
相談2「2級の実技は難しい?合格のポイントは?」
2級の実技は難しいのか、合格のポイントはあるのか、という相談です。実技は減点法で、41点以上の減点があると不合格になります。
ポイントは、空欄を作らないことと、苦手な課題を作らないことです。機械系と設備診断は部品や損傷の見分け方、電気系は公表された問題を時間内に仕上げる練習が中心になります。
詳しい練習の順番は、機械保全技能士2級の実技対策で紹介しています。
相談3「実技に受かって学科に落ちたら、来年は学科だけ?」
実技に合格して学科に落ちた場合、次の年は学科だけを受ければいいのか、という相談です。JIPMの試験要項では、一方だけ合格した場合、合格している作業に限り、その試験が次回以降免除されます。
1級・2級・3級の一部合格の効力に期限はありません。翌年度は学科だけを受けて合格すれば、2級機械保全技能士になれます。
「去年は実技だけ受かったんです。」
「それなら今年は学科に集中できますね。」
こんなふうに、片方の合格は次の年の大きな助けになります。
相談4「2級の勉強時間はどれくらい必要?」
2級の目安の勉強時間を知りたい、という相談です。公式に示された勉強時間の目安はありません。
ほかの資格と比べた話を聞くこともありますが、必要な時間は今の知識と実務の経験で大きく変わります。この記事の日程の区切りの表を使って、自分の予定に当てはめてみてください。
相談5「電気系の2級の試験の中身と難しさを知りたい」
電気系保全作業の2級は、どんな試験でどれくらい難しいのか、という相談です。学科はほかの作業と同じ形で、実技は製作等作業試験の2課題を110分で行います。
1・2級の電気系の実技では、受検者がPLCとプログラミングツール(パソコン)を持参します。問題は試験の前に公表されるので、同じ条件で何度も練習できるのが特徴です。
作業別の合格率は公表されていないので、難しさは自分の経験で考えるのが確実です。制御盤やPLCを仕事で扱っている方には取り組みやすく、触れたことがない方は練習の時間を多めに取っておきましょう。
よくある質問
機械保全技能士2級の合格率はどれくらいですか?
厚生労働省の公表値から計算すると、令和7年度は約47.1%、令和6年度は約37.4%、令和5年度は約41.2%です。JIPMのオフィシャルガイドでは、2級の目安を30〜40%としています。
機械保全二級の合格率は作業ごとに分かりますか?
機械系・電気系・設備診断ごとの合格率は公表されていません。公表されているのは職種と等級の単位の数字です。
機械保全2級は難しいですか?
合格率で見ると3級より大きく下がり、学科の範囲も広がります。ただし、選んだ作業を仕事で扱っている方は、実技の問題がイメージしやすくなります。
2級に落ちたら、次はいつ受けられますか?
2級は年2回のうち第2回だけで行われるので、次は翌年度の第2回になります。片方だけ合格していれば、その試験は免除されます。
2級の受検手数料はいくらですか?
JIPMの2026年度試験要項では、学科・実技の両方で20,000円、学科のみ4,600円、実技のみ15,400円です。2級には年齢による減免はありません。
まとめ
- 機械保全技能士2級の合格率は、厚生労働省の公表値から計算すると令和5〜7年度で約37〜47%
- JIPMの目安は30〜40%で、年度によって上下がある
- 難易度は合格率・試験範囲の広さ・実務とのつながりの3つで見る
- 勉強時間の公式な目安はなく、日程の区切りから逆算して組み立てる
- 一部合格の効力に期限はないので、片方ずつ確実に取る考え方も有効





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