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2級の勉強を始めようとして、まず探すのが過去問ですよね。『どこで見られるの?』『過去問を回すだけで受かるの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、機械保全技能士2級の過去問は、試験を行うJIPMの公式サイトで直近の問題と正解が公開されています。ただし、答えの番号を覚えるだけでは足りず、問題の種類ごとに解き方を変えるのが合格への近道です。
この記事では、過去問の手に入れ方と、真偽法・四肢択一式それぞれの解き方、回し方の順番をお伝えしますね。
機械保全技能士2級の過去問はどこで見られる?
JIPMの公式サイトでは、過去に実施した試験の問題(問題概要)と正解が公表されています。公開の範囲は「過去に実施した3年分」(試験要項では「3回分」)です。足りない分は市販の問題集で補います。
機械保全技能検定は、日本プラントメンテナンス協会(JIPM)が厚生労働大臣の指定試験機関として行っています。過去問も、JIPMの公式サイトの「過去の試験問題」のページで公開されています。
| 手に入れ方 | 見られるもの | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| JIPM公式サイト | 直近の問題(問題概要)と正解 | 公開されるのは直近の分だけ |
| 受けた年の問題用紙 | 自分が受けた回の問題 | 学科・実技とも試験後に持ち帰れる |
| 市販の問題集 | 過去の問題と解説 | 内容は事務局が保証するものではない |
| 都道府県の職業能力開発協会 | 機械保全の問題は閲覧できない | ほかの職種と扱いが違う |
『昔の問題もたくさん解きたい』という方は、市販の問題集で補うことになります。JIPMの公式サイトには、過去の問題を載せている書籍などの紹介ページもあります。
公開のタイミング
2級の問題と正解は、試験が終わってから公式サイトで公開されます。JIPMの2026年度第2回の案内では、2級の試験問題・正解の公表は2026年12月18日(金)10時からでした。
学科の試験日は2026年12月13日(日)だったので、試験から数日で正解を確かめられる流れです。自己採点のやり方は機械保全技能士の解答・正解はいつ公開?で紹介しています。
使う時の決まり
JIPMの公式サイトでは、掲載している問題の無断複製や二次使用は禁止とされています。自分の勉強に使う分には問題ありませんが、印刷して配ったり、ネットに載せたりするのは控えましょう。
2026年10月時点の過去の試験問題のページには、2026年度第1回(3級)以降の問題・正解のほか、2025年度から2017年度までの年度の見出しも並んでいます。どの年度まで実際に開けるかは、ページで確かめてみてください。
過去問全体の探し方は、機械保全技能士の過去問はどこで見る?で級ごとに紹介しています。
2級の学科はどんな問題?出題の形と範囲を知る
2級の学科は、真偽法25問と四肢択一式25問を100分で解き、100点満点で65点以上が合格です。共通の5科目と、作業ごとの選択科目1つから出題されます。
過去問を解く前に、2級の学科の形を押さえておきましょう。JIPMの試験要項では、2級の学科はどの作業でも同じ形です。
| 項目 | 2級の学科 |
|---|---|
| 出題 | 真偽法25問・四肢択一式25問 |
| 解答方法 | マークシート方式 |
| 試験時間 | 100分 |
| 合格基準 | 加点法で100点満点として65点以上 |
| 電卓 | 学科では使えない |
出題の範囲
JIPMの「試験科目及びその範囲並びにその細目」では、2級の学科の科目は次の6つです。
- 機械一般
- 電気一般
- 機械保全法一般
- 材料一般
- 安全衛生
- 選択科目(機械系保全法・電気系保全法・設備診断法から1つ)
細目の例(1級)では、電気一般に電流・電圧・電気抵抗・電力・周波数・力率、誘導電動機の回転数と極数と周波数の関係、電動機の起動方法などが挙がっています。材料一般には、金属材料の種類・性質・用途や熱処理が含まれています。
『機械系を受けるのに電気の問題も出るの?』と驚く方もいますよね。共通科目には電気一般が入っているので、機械系の方も電気の基本は避けて通れません。
選択科目の過去問は作業に合わせて解く
共通の5科目はどの作業でも同じですが、選択科目は受ける作業によって変わります。過去問を解く時も、自分の選択科目の問題を取り違えないようにしましょう。
| 受ける作業 | 選択科目 | 過去問で意識したいこと |
|---|---|---|
| 機械系保全作業 | 機械系保全法 | 部品や不具合の名前と、その対応を結びつけて覚える |
| 電気系保全作業 | 電気系保全法 | 制御の仕組みや計測の考え方を、理由と一緒に覚える |
| 設備診断作業 | 設備診断法 | 測定や診断の手順を、流れで説明できるようにする |
ほかの作業の選択科目まで解く必要はありません。そのぶんの時間を、共通科目の苦手な所に回してみてください。
3級の過去問との違い
3級の学科は真偽法30問を60分で解く形でした。2級では、問題の半分が4つから1つを選ぶ四肢択一式になります。
| 比べる点 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 出題 | 真偽法30問 | 真偽法25問・四肢択一式25問 |
| 試験時間 | 60分 | 100分 |
| 選択科目 | 機械系保全法・電気系保全法 | 機械系保全法・電気系保全法・設備診断法 |
3級の過去問で正誤を判断する練習をしてきた方も、2級では選択肢を比べる練習が必要になります。2級全体の仕組みは機械保全技能士2級とはで紹介しています。
過去問を「覚える・計算する・理屈を問う」の3種類に分けて解く
2級の過去問は、用語や数値を覚えていれば解ける問題、手で計算する問題、仕組みや理由を問う問題の3種類に分けると、解き方と覚え方を変えられます。全部を同じやり方で覚えようとしないのがコツです。
過去問を何周か解いていると、『この問題はすぐ解けるのに、この問題は何回やっても間違える』と気づきますよね。それは、問題の種類によって必要な力が違うからなんです。
ここでは、2級の学科の問題を3つの種類に分けてみます。分け方は、この記事で独自に考えたものです。
| 種類 | どんな問題か | 練習のしかた |
|---|---|---|
| 覚える問題 | 用語の意味、記号、部品の名前、安全衛生の決まりなど | 間違えた語句をカードにして、すきま時間に見返す |
| 計算する問題 | 電気一般や機械一般で数値を求める問題 | 電卓なしで、紙に式を書いて最後まで解く |
| 理屈を問う問題 | 保全の方法や不具合の原因、仕組みの理由を問う問題 | 正解の選択肢がなぜ正しいかを一言で説明する |

覚える問題は「間違えた語句」だけ集める
覚える問題は、知っていれば一瞬で解けます。逆に、知らなければいくら考えても解けません。
過去問で間違えた語句だけを書き出して、自分用の一覧を作ってみてください。正解した問題まで書き写すと量が多くなりすぎて、見返さなくなってしまいます。
計算する問題は手を動かす
学科では電卓が使えないので、計算問題は手計算で解くことになります。解説を読んで分かった気になっても、本番で手が止まることがよくあるんです。
過去問の計算問題は、答えを見る前に紙に式を書いて、最後の数字まで出してみましょう。間違えたら、式の立て方で迷ったのか、計算の途中で間違えたのかを分けておくと、次の練習が楽になります。
理屈を問う問題は「なぜ」を言えるように
理屈を問う問題は、答えの番号を覚えても、少し言い回しが変わると解けなくなります。過去問をそのまま覚える勉強が通じにくいのが、このタイプです。
「この選択肢が正しいのは、なぜだと思う?」
「えっと……点検の時に見た不具合と、原因が同じだからですかね。」
こんなふうに、誰かに説明するつもりで理由を言葉にしてみてください。一人で勉強している方は、解説の大事な一文に線を引いておくだけでも違います。
過去問の正解の番号だけを覚えて「何周もしたから大丈夫」と思ってしまうことがあります。選択肢の順番や言い回しが変わると解けなくなるので、正解の理由まで確かめておきましょう。
真偽法と四肢択一式で解き方を変える
真偽法は「どこが誤りか」を探して素早く判断し、四肢択一式は選択肢を消していく解き方が向いています。100分の中で時間の配分を決めておくと、最後まで解き切れます。
2級の学科は、2つの形式が半分ずつです。同じ過去問でも、形式ごとに解き方を変えてみましょう。
| 比べる点 | 真偽法 | 四肢択一式 |
|---|---|---|
| 問われ方 | 1つの文が正しいか誤りかを答える | 4つの選択肢から1つを選ぶ |
| 解き方のコツ | 文の中の数値・言葉・言い切りの部分を見る | 明らかに違う選択肢から消していく |
| 迷った時 | 自信がない所に印を付けて先へ進む | 2つまで絞れたら、違いの部分だけを比べる |
| 過去問での練習 | 誤りの文は、どこを直せば正しくなるかを書く | 正解以外の3つが、なぜ違うかも確かめる |
真偽法は「直せる所」を探す
真偽法の誤りの文は、言葉や数値の一部が正しい文と違っていることがあります。過去問で誤りの文に出会ったら、どこを直せば正しい文になるかを書き込んでみてください。
これを続けると、似た文が出た時に「ここが怪しい」と気づけるようになります。1問に時間をかけすぎず、迷ったら印を付けて先へ進むのも大切です。
四肢択一式は「消す」練習
四肢択一式は、正解を一発で選ぶより、違う選択肢を消すほうが確実です。過去問では、正解以外の3つの選択肢がなぜ違うのかまで確かめておきましょう。
1つの問題で4つの知識を確かめられるので、四肢択一式の過去問は情報の宝庫なんです。
100分の使い方を決めておく
- 最初に問題全体を見て、得意な科目の位置を確かめる
- 真偽法25問を、迷った問題に印を付けながら解く
- 四肢択一式25問を、選択肢を消しながら解く
- 印を付けた問題に戻って見直す
- マークのずれがないかを最後に確かめる
過去問を通しで解く時は、本番と同じ100分を計って取り組んでみてください。どこで時間を使いすぎるかが分かると、本番の配分が決めやすくなります。
過去問は何周する?回し方の順番
回数より、1周ごとに目的を変えるのが大切です。1周目は形に慣れ、2周目は間違えた問題の理由を確かめ、3周目以降は時間を計って通しで解く、と段階を分けてみてください。
『過去問は何周すればいいの?』という質問はとても多いですよね。公式に示された回数はありませんが、周回ごとに目的を変えると、同じ問題からでも得られるものが増えます。
| 周回 | 目的 | やること |
|---|---|---|
| 1周目 | 出題の形と範囲に慣れる | 答えを見ながらでもいいので、全問に目を通す |
| 2周目 | 間違えた理由を確かめる | 解いてから答え合わせをし、問題の種類ごとに印を付ける |
| 3周目 | 苦手な種類を減らす | 印を付けた問題だけを解き直す |
| 4周目以降 | 本番の練習 | 100分を計って、通しで解く |

テキストと行き来する
過去問だけで分からない所は、テキストに戻って確かめます。特に、共通科目の機械一般や材料一般は、過去問に出た所の前後も読んでおくと、言い回しが変わった問題にも対応しやすくなります。
教材の選び方と、過去問との組み合わせ方は機械保全技能士2級のテキストとアプリで紹介しています。
学科と実技を両方受ける時の配分
2級を初めて受ける方は、学科と実技を同じ年度に受けることが多いはずです。過去問に時間を使いすぎて、実技の練習が足りなくなることもよくあります。
JIPMの試験要項では、学科か実技の片方だけ合格した場合、次回からその試験が免除されます。1級・2級・3級の一部合格の効力に期限はないので、両方を同じ重さで準備しつつ、片方だけでも確実に取る気持ちで取り組むと気持ちが楽になりますよ。
自分が受ける作業と選択科目、学科の試験日を先に確かめておきましょう。2級は年2回のうち第2回だけで行われるので、日程から逆算して過去問の周回の計画を立てると進めやすくなります。
練習問題を増やしたい時
公式サイトの過去問を解き終わったら、市販の問題集や問題アプリの練習問題で数を増やすこともできます。1問ずつ解ける問題アプリは、移動時間や休憩時間の復習に向いています。
ただ、市販の物は内容が公式に保証されたものではありません。答えに迷った時は、テキストで確かめてから覚えるようにしましょう。
- 間違えた問題を、覚える・計算・理屈の3種類に分けている
- 計算問題を電卓なしで最後まで解いている
- 四肢択一式で、正解以外の選択肢が違う理由を言える
- 100分を計って通しで解いたことがある
- 苦手な科目が1つに偏っていない
職場の経験とつなげる
理屈を問う問題は、ふだんの保全の仕事とつながっている物が多くあります。過去問で出てきた部品や不具合を、職場の設備で見てみると、一気に覚えやすくなりますよ。
とはいえ、職場によっては触れられる設備の種類が限られていることもあります。今の職場で経験を広げるのも一つの道ですし、設備の大きな工場や保全の体制が整った職場を見てみたい方は、メーカーの保全求人を見比べてみると選択肢が広がります。
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2級の過去問でよくある相談
質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「過去問を数年分丸覚えすれば受かる?」
過去問を数年分丸覚えすれば、2級に受かるかという相談です。過去問で出題の形と範囲をつかむのは、とても大切な勉強です。
ただ、正解の番号だけを覚えると、言い回しや選択肢の順番が変わった時に解けなくなります。この記事で紹介した3種類に分けて、理屈を問う問題は理由まで確かめておくと安心です。
相談2「実技試験も過去問だけで対応できる?」
2級の実技も、過去問だけで準備できるかという相談です。JIPMの公式サイトでは、機械系保全作業と設備診断作業の実技試験資料(写真や図版など)は「検定秘」のため公表されていません。
公開されるのは問題の概要と正解なので、写真で見分ける練習は市販の教材や職場の実物で補う必要があります。電気系保全作業は、実技の問題が試験の前に公表されますが、正解は公表されません。
実技の練習のしかたは機械保全技能士2級の実技対策で紹介しています。
相談3「機械系の2級の過去問が見つからない」
機械系の2級を受けたいけれど、過去問が公表されていないのでは、という相談です。学科の問題と正解は、JIPMの公式サイトで直近の分が公開されています。
見つからないと感じる時は、実技の写真や図版が公表されていないことと混ざっているのかもしれません。まずは公式サイトの「過去の試験問題」のページで、学科の問題から確かめてみてください。
相談4「正解を見ても、なぜそうなるのか分からない」
電気系の2級の過去問で、正解を見てもなぜその答えになるのかが分からない、という相談です。公式サイトで公開されるのは問題と正解なので、理由は自分で確かめる必要があります。
まずはテキストの該当する所を読み、それでも分からない時は職場で同じ分野を担当している先輩に聞いてみてください。
「この問題、正解は分かったんですけど理由が分からなくて。」
「じゃあ、実際の盤で同じ所を一緒に見てみようか。」
こんなふうに実物と結びつけると、似た問題が出た時にも応用がききます。どうしても分からない問題は、印を付けておいて後回しにするのも一つの方法です。
よくある質問
機械保全技能士2級の過去問はどこで見られますか?
JIPMの公式サイトの「過去の試験問題」のページで、直近の問題(問題概要)と正解が公開されています。公開の範囲は「過去に実施した3年分」(試験要項では「3回分」)とされています。
機械保全2級の過去問題は無料で見られますか?
公式サイトで公開されている問題と正解は、ページ上で見られます。それより前の問題をまとめて解きたい場合は、市販の問題集を使うことになります。
二級の学科の過去問は何周すればいいですか?
公式に示された回数はありません。1周目は形に慣れる、2周目は間違えた理由を確かめる、3周目以降は時間を計って通しで解く、のように目的を変えて回すのがおすすめです。
機械保全技能士2級の問題集は必要ですか?
公式サイトで公開されているのは直近の分だけなので、もっと多くの問題を解きたい方には市販の問題集が役立ちます。内容は公式に保証されたものではないので、迷った所はテキストで確かめましょう。
2級の学科で電卓は使えますか?
学科では電卓は使えません。計算問題は手計算で解く練習をしておきましょう。
まとめ
- 機械保全技能士2級の過去問は、JIPMの公式サイトで直近の問題と正解が公開されている
- 2級の学科は真偽法25問と四肢択一式25問、100分で65点以上が合格
- 過去問は覚える・計算する・理屈を問うの3種類に分けて解き方を変える
- 真偽法は直せる所を探し、四肢択一式は選択肢を消していく
- 周回ごとに目的を変え、最後は100分を計って通しで解く





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