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試験の勉強を始めようとして、まず探すのが過去問ですよね。『公式で見られるの?』『何年分あればいいの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、機械保全技能士の過去問は、試験を行うJIPMの公式サイトで直近の問題と正解が公開されています。ただし公開されるのは直近の分だけで、実技の写真や図版は公表されないので、市販の問題集や職場の教材と組み合わせるのが現実的です。
この記事では、過去問の見つけ方と、入手先ごとの使い分け、等級ごとの使い方をお伝えしますね。
機械保全技能士の過去問はどこで見られる?
JIPMの公式サイトの「過去の試験問題」のページで、過去に実施した試験の問題(問題概要)と正解が公表されています。公開の範囲は「過去に実施した3年分」(試験要項では「3回分」)です。
機械保全技能検定は、日本プラントメンテナンス協会(JIPM)が厚生労働大臣の指定試験機関として行っている国家検定です。過去問も、JIPMの公式サイトで公開されています。
| 見られる場所 | 見られるもの | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| JIPM公式サイト | 直近の試験問題(問題概要)と正解 | 公開されるのは直近の分だけ |
| 自分が受けた回の問題用紙 | 学科・実技の問題 | 試験の後に持ち帰れる |
| 都道府県の職業能力開発協会 | 機械保全の問題は閲覧できない | ほかの職種と扱いが違う |
『昔は都道府県の協会で過去問を見られたのでは?』と思う方もいますよね。JIPMの案内では、都道府県の職業能力開発協会では、機械保全職種の問題(概要)の閲覧はできないとされています。
公開されないもの
過去問のページでは、すべてが公開されているわけではありません。JIPMの案内では、次のものは公表されていません。
- 機械系保全作業と設備診断作業の実技試験資料(写真や図版など)。「検定秘」のため
- 電気系保全作業の実技の正解。作業試験のため
学科の問題は公開されていますが、実技は問題の中身の一部が見られないと思っておきましょう。
2016年度や2018年度の過去問はある?
「機械保全技能士 過去問 2016」や「2018」のように、年度を指定して探す方もいます。2026年10月時点の公式ページには、2026年度第1回(3級)以降の問題・正解のほか、2025年度から2017年度までの年度の見出しが並んでいます。
ただ、どの年度まで実際に開けるかは、ページで一つずつ確かめる必要があります。2016年度は、その見出しの範囲より前の年度です。
古い年度の問題は、市販の過去問題集に収録されていることがあります。なお、令和2年度(2020年度)の3級の試験は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止されています。
JIPMの公式サイトでは、掲載している問題の無断複製や二次使用は禁止とされています。自分の勉強に使うのは問題ありませんが、印刷して配ったり、ネットに載せたりするのは控えましょう。
公開のタイミング
過去問は、試験が終わってから公式サイトに載ります。JIPMの2026年度の案内に載っている、試験問題・正解の公表日を表にしました。
| 回・等級 | 試験日(学科) | 試験問題・正解の公表 |
|---|---|---|
| 第1回 3級 | 2026年6月21日(日) | 2026年6月26日(金)10時(電気系実技は正解の公表なし) |
| 第2回 2級 | 2026年12月13日(日) | 2026年12月18日(金)10時〜 |
| 第2回 特級・1級・3級 | 2027年1月10日(日) | 2027年1月15日(金)10時〜 |
試験から数日で、最新の問題と正解を確かめられる流れです。自己採点のやり方は機械保全技能士の解答・正解はいつ公開?で紹介しています。
入手先を3つに分けて、等級ごとに使い分ける
過去問の入手先は、公式サイトの公開分、市販の問題集、職場の教材の3つに分けられます。等級によって足りない部分が違うので、組み合わせ方を変えてみてください。
過去問を集めようとすると、どこから何を手に入れればいいのか分からなくなりますよね。そこで、入手先を3つに分けて、得意なこと・足りないことを比べてみました。この分け方は、この記事で独自にまとめたものです。
| 入手先 | 得意なこと | 足りないこと |
|---|---|---|
| 公式サイトの公開分 | 最新の出題の形と正解が分かる | 直近の分だけ、実技の写真や図版はない |
| 市販の問題集 | 古い年度の問題や解説がまとまっている | 内容は公式に保証されたものではない |
| 職場の教材 | 実物の部品や設備、社内の勉強会の資料で学べる | 職場によって中身が違い、社外に持ち出せない |

公式サイトの過去問ページの見方
公式サイトの過去問は、年度と回、等級、作業ごとに分かれて載っています。初めて開く時は、次の順番で探すと迷いにくいですよ。
- JIPMの機械保全技能検定の公式サイトを開く
- 「過去の試験問題」のページを開く
- 新しい年度から、受ける等級と作業の問題を探す
- 問題と正解の両方を開いて、手元に用意する
- 解いた日付と点数を、問題の1枚目にメモしておく
『どの年度から解けばいいの?』と迷ったら、新しい年度から始めるのがおすすめです。最新の出題の形に先に慣れておくと、古い年度の問題を解く時にも違いに気づけます。
等級ごとの組み合わせ方
この3つを、等級ごとにどう組み合わせるかを表にしました。
| 等級 | 公式サイトの公開分 | 市販の問題集 | 職場の教材 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 学科の真偽法に慣れる | 練習問題の数を増やす | 実技に出る部品を実物で見る |
| 2級 | 真偽法と四肢択一式の両方を解く | 選択科目の解説を読む | 不具合の原因と対応を先輩に聞く |
| 1級 | 理由を問う問題を掘り下げる | 古い年度で応用問題を解く | 保全計画や故障記録を見る |
| 特級 | 管理の7分野の出題の形をつかむ | 管理の手法の解説で補う | 職場の数字で管理図などを書く |
JIPMのよくあるQ&Aでは、JIPMはテキストの発行や対策講座を行っていないとしています。公式の過去問のほかは、市販の物や職場の教材で補うことになります。
等級ごとの詳しい使い方は、機械保全技能士3級の過去問の使い方、機械保全技能士2級の過去問、機械保全技能士1級の過去問で紹介しています。
学科の過去問の使い方
学科の過去問は、等級ごとの出題の形に合わせて解き方を変え、周回ごとに目的を変えて回すのがコツです。正解の番号を覚えるより、なぜその答えになるかを確かめておきましょう。
学科の過去問は、公式サイトで問題と正解の両方が見られるので、いちばん使いやすい教材です。まずは、等級ごとの試験の形を確かめておきましょう。
| 等級 | 学科の形 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 特級 | 五肢択一式50問 | 120分 |
| 1級・2級 | 真偽法25問・四肢択一式25問 | 100分 |
| 3級 | 真偽法30問 | 60分 |
合格基準は、どの等級も100点満点で65点以上です。学科の中身と出題範囲は機械保全技能士の試験内容と学科の出題範囲で紹介しています。
周回ごとに目的を変える
『過去問は何周すればいいの?』という質問はとても多いですよね。公式に示された回数はありませんが、周回ごとに目的を変えると、同じ問題からでも得られるものが増えます。
- 1周目は答えを見ながらでいいので、全問に目を通して形に慣れる
- 2周目は解いてから答え合わせをし、間違えた問題に印を付ける
- 3周目は印を付けた問題だけを解き直し、理由をテキストで確かめる
- 4周目以降は本番と同じ時間を計って、通しで解く

解いた結果を記録しておく
過去問を解いたら、日付と点数、間違えた問題の番号を記録しておきましょう。合格基準は65点なので、回ごとに65点を超えているかを見ると、本番までの距離がつかめます。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 解いた日 | 問題の1枚目の余白に書く |
| 点数 | 正解数から100点満点に直した目安を書く |
| 間違えた問題 | 番号と、覚える・計算・理由のどれでつまずいたか |
配点は公開されていないので、点数はあくまで自分用の目安です。それでも、回を重ねるごとに伸びているかが分かると、勉強を続ける励みになりますよ。
等級ごとに過去問で見たい所
同じ学科の過去問でも、等級によって見るべき所が違います。過去問を解き終わったら、次の観点で振り返ってみてください。
| 等級 | 過去問で見たい所 | 振り返りの例 |
|---|---|---|
| 3級 | 誤りの文のどこが違うか | 直せば正しくなる言葉を書き込む |
| 2級 | 四肢択一式で迷った選択肢 | 2つに絞った後、違いの部分を書き出す |
| 1級 | 理由を問う問題 | 正解の理由を一言で説明する |
| 特級 | 計算や計画の課題 | 使った管理の手法の名前を書く |
丸覚えに頼らない
過去問を何周もすると、問題を見ただけで答えの番号が浮かぶようになります。ただ、言い回しや選択肢の順番が変わると、急に解けなくなることがあるんです。
「この問題、答えは3番ですよね。」
「じゃあ、なんで2番じゃないの?」
こう聞かれて答えられない問題は、まだ覚え切れていない問題です。正解以外の選択肢がなぜ違うのかまで、確かめておきましょう。
学科では電卓が使えないのに、過去問の計算問題を電卓で解いてしまうことがあります。電気一般などの計算は、最初から紙と鉛筆で解く練習をしておきましょう。
実技と電気系の過去問はどう使う?
機械系と設備診断の実技は、写真や図版が公表されないので、公式の問題概要と出題例で範囲をつかみ、実物や教材で見分ける練習をします。電気系の実技は問題が事前に公開されるので、それを本番の条件で繰り返し練習します。
『実技の過去問を探したのに、写真が見つからない』と戸惑う方は多いですよね。JIPMの案内どおり、機械系保全作業と設備診断作業の写真や図版は「検定秘」で公表されていません。
| 作業 | 公式で見られるもの | 補い方 |
|---|---|---|
| 機械系保全作業 | 問題の概要と正解、出題例 | 写真の多い問題集、職場の部品の実物 |
| 設備診断作業 | 問題の概要と正解、出題例 | 診断の解説が載った教材、職場の測定データ |
| 電気系保全作業 | 事前に公開される実技試験問題 | 本番と同じ工具や機器での配線練習 |
電気系の過去問
電気系保全作業の学科の過去問は、ほかの作業と同じく公式サイトで見られます。選択科目の電気系保全法の問題を中心に解いてみてください。
電気系の実技は、JIPMの試験要項で、試験問題が事前に公式サイトに掲載されるとされています。2026年度第2回では、事前公開用の試験問題が11月2日(月)10時に公表される予定で、受検者への送付はありません。
実技の正解は公表されないので、回路図と照らし合わせて自分で確かめることになります。電気系の実技の練習は電気系保全作業の実技対策で紹介しています。
設備診断の過去問
設備診断作業は1級と2級だけで、実技は判断等試験です。1級の資料では、測定データの収集や、転がり軸受・歯車の損傷解析、診断結果に基づく処置などが範囲に挙がっています。
設備診断の実技では、四則演算などの標準的な電卓を使えます。過去問の計算を含む課題は、本番と同じ種類の電卓で解いておくと安心です。
機械系の実技の過去問
3級の機械系保全作業の出題例として、JIPMはボルト・ナット、潤滑油、工具・測定器、空気圧装置、軸受、ねじ、キー・ピン、密封装置、弁(バルブ)に関する問題を挙げています。出題例に出てくる部品を書き出して、実物や写真で名前を言えるようにしておくと安心です。
実技全体の対策は機械保全技能士の実技試験で作業ごとに紹介しています。
問題集・練習問題で補う時の選び方
公式の過去問だけでは足りない時は、市販の過去問題集や練習問題、問題アプリで数を増やします。内容は公式に保証されたものではないので、答えに迷った所はテキストで確かめてから覚えましょう。
JIPMの公式サイトには、過去問題を載せている書籍などの紹介ページがあります。ただし、その内容は事務局が保証するものではないと明記されています。
- 受ける等級と作業の問題が載っている
- 正解だけでなく、理由の解説がある
- 実技なら、部品や不具合の写真が多い
- 学科なら、計算問題の解き方が式から書かれている
- 公式サイトの最新の問題と組み合わせて使える
問題アプリは、1問ずつ解けるので、移動時間や休憩時間の復習に向いています。使い方は機械保全技能士の問題アプリの使い方で紹介しています。
テキストとの組み合わせ方は機械保全技能士のテキスト・参考書の選び方に、勉強の計画の立て方は機械保全技能士の勉強方法にまとめています。
職場の教材も立派な過去問
職場によっては、先輩が受けた時の問題用紙や、社内の勉強会の資料が残っていることがあります。試験の問題用紙は持ち帰れるので、受けた人に見せてもらえないか聞いてみてください。
ただ、職場によって手に入る教材や触れられる設備には差があります。今の職場で学びを広げるのも一つの道ですし、資格の取得を支援してくれる職場や設備の大きな工場を見てみたい方は、メーカーの保全求人を見比べると選択肢が広がりますよ。
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扱う設備の種類や勤務体制、資格手当・資格取得の支援は、工場や会社によって大きく違います。メーカー専門の転職エージェントで設備保全の求人を見比べて、今の自分に合う働き方を確かめてみてください。
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過去問でよくある相談
質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「2級の機械系の実技の過去問は、問題集として売られている?」
閲覧数の多い質問で、2級の機械系の実技の過去問が、問題集として売られているかという相談です。同じところで迷う方も多いはずです。公式サイトでは実技の写真や図版が公表されていないので、写真を見て練習したい方は市販の教材を探すことになります。
選ぶ時は、写真が多く、不具合の原因と対応まで解説されている物が使いやすいです。JIPMの公式サイトの書籍紹介のページも参考になります。
相談2「3級の学科は過去問の暗記で受かる?何年分やればいい?」
3級の学科は過去問を覚えれば受かるのか、何年分解けばいいのかという相談です。過去問で出題の形と範囲をつかむのは、とても大切な勉強です。
ただ、正解の番号だけを覚えると、言い回しが変わった時に解けなくなります。公式に示された年数はないので、まずは公式サイトで公開されている分を、理由を確かめながら解いてみてください。
相談3「1級電気の学科は、過去問の繰り返しだけで大丈夫?」
1級の電気系で実技が終わり、学科の勉強は過去問の繰り返しでいいのかという相談です。1級の学科は、真偽法と四肢択一式で理由を問う問題が増えます。
過去問を繰り返すのは良い方法ですが、正解以外の選択肢がなぜ違うかまで説明できるようにしておくと、初めて見る問題にも対応しやすくなります。
相談4「設備診断の過去問の解説や参考資料が見つからない」
設備診断作業を受けるのに、参考書や問題集、過去問の解説が見つからないという相談です。公式サイトで公開されるのは問題の概要と正解なので、解説は自分で補う必要があります。
設備診断の実技では、軸受や歯車の損傷解析などが問われます。測定や診断の手順を職場の資料で確かめつつ、設備診断作業とはで試験の内容も確かめてみてください。
よくある質問
機械保全技能士の過去問はどこで見られますか?
JIPMの公式サイトの「過去の試験問題」のページで、直近の問題(問題概要)と正解が公開されています。公開の範囲は「過去に実施した3年分」(試験要項では「3回分」)とされています。
機械保全技能士の過去問題は無料で見られますか?
公式サイトで公開されている問題と正解は、ページ上で見られます。それより前の問題をまとめて解きたい場合は、市販の過去問題集を使うことになります。
実技の過去問に写真は載っていますか?
載っていません。機械系保全作業と設備診断作業の実技試験資料(写真や図版など)は「検定秘」のため公表されていません。
電気系の実技の正解は公開されますか?
公開されません。電気系保全作業の実技は作業試験のため、正解の公表はありません。問題は事前に公式サイトに掲載されます。
機械保全技能士の問題集は必要ですか?
公式サイトで公開されるのは直近の分だけなので、もっと多くの問題を解きたい方や、実技の写真で練習したい方には市販の問題集が役立ちます。迷った所はテキストで確かめましょう。
試験問題は持ち帰れますか?
持ち帰れます。JIPMの試験要項では、学科・実技とも試験終了後に問題を持ち帰ることができるとされています。
まとめ
- 機械保全技能士の過去問は、JIPMの公式サイトで直近の問題と正解が公開されている
- 機械系と設備診断の実技の写真や図版、電気系の実技の正解は公表されない
- 入手先は公式サイト・市販の問題集・職場の教材の3つに分けて、等級ごとに組み合わせる
- 学科の過去問は周回ごとに目的を変え、正解の理由まで確かめる
- 市販の問題集は公式に保証されたものではないので、迷った所はテキストで確かめる





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