機械保全技能士1級のテキスト・アプリ|何を足して勉強するか

機械保全技能士1級のテキストとアプリの選び方を紹介する記事のアイキャッチ。教科書とスマートフォンが並ぶ机

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1級の勉強を始めようと思っても、『2級の時のテキストで足りるの?』『1級のアプリが見つからない』と迷う方も多いはずです。

結論から言うと、機械保全技能士1級のテキストは、2級までの教材を土台にして、1級で深くなる範囲だけを足すのが効率のいい選び方です。ここでは、何を足すかの見分け方と、アプリとの使い分けをお伝えしますね。

目次

機械保全技能士1級のテキストはどう選ぶ?

先に結論

試験を行うJIPMは、テキストの発行や対策講座を行っていません。市販の教材から、自分の作業と公式の過去問に合わせて選ぶことになります。

JIPMのよくあるQ&Aでは「当会はテキストの発行や、対策講座を実施しておりません」と書かれています。公式サイトには過去の問題を載せた書籍等の紹介ページがありますが、内容は事務局が保証するものではないとされています。

だからこそ、選ぶ時の物差しを自分で持っておくことが大切なんです。

1級テキストを選ぶ時のチェック
  • 1級の学科の形(真偽法と四肢択一式)に合わせた問題が載っている
  • 自分が受ける作業の選択科目を扱っている
  • 正解だけでなく、選択肢ごとの解説が付いている
  • 計算の出てくる問題で、途中の式が書かれている
  • 写真や図が多く、実物の様子が想像しやすい

「おすすめ」は人によって違う

質問サイトでは、1級テキストのおすすめを聞く相談がよく見られます。ただ、同じ1級でも、2級に受かったばかりの人と、2級を受けずに実務で受ける人では合う教材が違います。

『みんなが使っている物を買えば安心』と思いがちですよね。本屋や通販のページで目次を見て、自分の作業の選択科目がどれくらい載っているかを確かめてから選んでみてください。

立場によって足す教材を変える

1級を受ける人の立場によって、手元にある教材も、足りない所も違います。自分に近い行を見てみてください。

立場手元の教材の使い方足したい教材
2級に受かって2年ほどの方2級の教材は苦手な所の確認だけに使う1級の問題と解説が多い物
2級から時間がたっている方2級の教材で共通科目を一度読み直す1級で深くなる範囲を扱った物
2級を受けずに実務で受ける方手元に教材がなければ土台から必要1級・2級の両方を扱った物
別の作業の1級技能士の方学科が免除されるので実技に集中する実技の写真が多い物

教材全体の選び方は、機械保全技能士のテキスト・参考書の選び方でも紹介しています。

2級の延長でいい範囲と、1級で教材を足す範囲

ここでの結論

1級と2級は、学科の科目名も出題の形も同じです。2級の延長でいい範囲は手持ちの教材で確かめ、1級で深くなる範囲にだけ教材を足すと、無駄な出費と時間を減らせます。

JIPMの「試験科目及びその範囲並びにその細目」を見ると、1級では扱う中身が広く書かれている所があります。1級の細目の例をもとに、教材を足すべき所をこの記事で独自に分けてみました。

科目・作業2級の延長でいい範囲1級で教材を足したい範囲(1級の細目の例)
機械一般機械の要素や基本の仕組み工作機械、化学機械、荷役機械、自動組立て機械など、機械の種類ごとの構造と用途
電気一般電流・電圧・抵抗・電力の基本誘導電動機の回転数・極数・周波数の関係、電動機の起動方法、回路遮断器
材料一般金属材料の種類と性質用途に合う材料の選び方、熱処理
機械系の実技部品と不具合の名前機械履歴簿や点検計画書、故障傾向の分析、潤滑剤の劣化の判別
電気系の実技計測器の扱いとリレー回路の基本PLCのプログラミングとリレー回路の組立て、作業時間の見積り
設備診断の実技測定データの集め方の基本転がり軸受・歯車の損傷解析、ひずみゲージによるストレス解析
1級で教材を足すべき所を、2級の延長でいい範囲と1級で深くなる範囲に分けた図解

1級・2級対応の教材の考え方

市販の教材には「1級・2級対応」と書かれた物もあります。科目名と出題の形が同じなので、1冊で両方を扱えるのは自然なことです。

ただ、1級の問題がどれくらい載っているかは教材によって違います。1級の問題の数と、解説の細かさを目次で確かめておきましょう。

よくある失敗

2級の時の教材を何冊も買い足すと、同じ基本の説明を何度も読むことになりがちです。足すのは「1級で深くなる範囲」を扱った物に絞りましょう。

1級の問題アプリはある?テキストとの使い分け

ここでの結論

1級の学科に使える問題アプリは、2級に比べて見つけにくいと感じる人が多いようです。アプリはすき間時間の確認用、テキストは理解用と役割を分けると、少ない選択肢でも十分に使えます。

質問サイトでも『1級のアプリがない』『スマホで1級の勉強をしたい』という声がよく見られます。機械保全技能士1級アプリを探しても合う物がない時は、使い方を工夫してみましょう。

アプリが向いていること
  • 休憩時間や通勤中の短い時間に解ける
  • 真偽法の確認や用語の暗記がしやすい
  • 間違えた問題を繰り返しやすい
アプリが苦手なこと
  • 計算の途中の式を確かめにくい
  • 選択肢ごとの詳しい理由が分かりにくい
  • 実技の写真や実物の感覚はつかみにくい

1級アプリが見つからない時の工夫

1級に対応したアプリが無くても、2級の範囲を扱うアプリは土台の確認に使えます。共通の科目は1級と2級で同じなので、スマホで基本を固めておくと、テキストでは1級の深い所に時間を回せます。

JIPMの公式サイトの過去の問題は、スマホからも見られます。休憩時間に1問ずつ開いて、選択肢の理由を考えるだけでも勉強になりますよ。

1日の中での使い分けの例

働きながら勉強する方は、まとまった時間が取りにくいですよね。1日の中で、教材ごとに役割を分けてみるのも一つの方法です。

時間帯使う教材やること
通勤や朝の短い時間アプリ真偽法や用語を数問だけ確認する
昼の休憩スマホで公式の過去問1問を開いて選択肢の理由を考える
帰宅後テキスト1級で深くなる範囲を1節ずつ読む
休みの日過去問とテキスト時間を計って解き、間違えた所を読み直す

毎日全部をこなす必要はありません。『今日は休憩の1問だけ』という日があっても、続けることを大切にしてみてください。

アプリの使い方のコツは機械保全技能士の問題アプリの使い方で紹介しています。

1級の教材はどう組み合わせる?使う順番

ここでの結論

1級の教材は、公式の過去問で出題の形を知り、手持ちの教材で土台を確かめ、足した教材で深い所を学ぶ順番で使うと迷いません。

1級の教材を使う順番
  1. JIPMの公式サイトで、1級の過去の問題を1回分見てみる
  2. 2級の教材やアプリで、共通の科目の土台を確かめる
  3. 1級で深くなる範囲を扱った教材で、苦手な科目を補う
  4. 過去問を解き、間違えた所をテキストに戻って確かめる
  5. 実技は、教材の写真と職場の実物を見比べて練習する
公式の過去問・手持ちの教材・足した教材・職場の実物を使う順番に並べた図解

過去問の詳しい使い方は機械保全技能士1級の過去問でまとめています。

教材を買う前に職場で聞いてみる

教材を新しく買う前に、職場の先輩や保全の部署に一声かけてみましょう。先に1級を取った人が使った教材が、職場に残っていることも多いんです。

「1級を受けたいんですが、先輩はどの教材で勉強しましたか?」
「部署の棚に何冊かあるから、目次を見て合いそうな物を使っていいよ。」

こんなふうに借りられれば、自分に合うかを確かめてから買い足せます。会社によっては受検料補助や教材の支援がある場合もあるので、就業規則や人事の案内も確かめておきましょう。

実技の教材は職場の実物と組み合わせる

実技の教材は、学科に比べると数が少なめです。機械系と設備診断は、写真や図版の資料が公表されないので、教材の写真と職場の実物を見比べる練習が役に立ちます。

職場に1級を持つ先輩がいれば、実物の前で説明してもらうのが一番です。JIPMの公式サイトでは、厚生労働省認定の「ものづくりマイスター」による実技指導も紹介されています。

学ぶ環境で職場を考えるのも一つ

1級の勉強は、職場の設備や先輩とのつながりで進み方が変わります。『今の職場だと触れる設備が限られる』と感じる方もいますよね。

今の職場で工夫しながら1級を目指すのも正当な道です。そのうえで、取得支援のある会社や設備の大きな工場を比べたい方は、メーカーの保全求人を見比べてみると選択肢が広がりますよ。

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1級のテキストでよくある相談

この章について

質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「今年、機械系1級に合格したい。おすすめの教材は?」

機械系保全作業の1級を受けるので、おすすめのテキストを知りたいという相談です。特定の教材を挙げるより、まず公式の過去問を1回分解いて、苦手な科目を知ることから始めてみてください。

苦手な科目が分かれば、その科目の解説が厚い教材を選べます。全部の科目を同じ厚さで扱った教材を探すより、早く合格に近づけますよ。

機械系の1級なら、実技で保全計画や故障傾向の分析も問われます。学科の教材とは別に、写真の多い実技の教材が一冊あると安心です。

相談2「設備診断の1級を受けたい。教材が見つからない」

機械系の1級を受けた人が、次に設備診断作業の1級を受けたいが、教材が少ないという相談です。JIPMの試験要項では、技能士は合格した作業以外の作業でも合格等級以下の学科試験が免除されます。

1級の機械系の技能士なら、設備診断の1級は実技だけで受けられます。損傷の解析や測定データの読み方を扱った教材と、職場での測定の経験を組み合わせて準備しましょう。

相談3「電気系は1級と2級で難しさがかなり違う?」

電気系保全作業の1級と2級で、どれくらい難しさが違うかという相談です。JIPMの試験要項では、電気系の実技は1級・2級とも製作等作業試験2課題・110分で、PLCとプログラミングツールを持参する形は同じです。

そのため、1級の電気系で教材を足す時は、学科の電気一般や電気系保全法の深い所に重きを置くと効率がいいです。実技は、その年度に公表された問題で練習しましょう。

相談4「1級と2級で学科の問題は全然違う?」

1級のアプリが見つからず、2級のアプリで代わりになるか知りたいという相談です。JIPMの試験要項では、1級と2級の学科はどちらも真偽法25問と四肢択一式25問を100分で解く形で、科目名も同じです。

そのため、2級のアプリでも共通の科目の土台づくりには使えます。ただ、1級の細目では機械の種類や保全計画の中身が広く書かれているので、仕上げは1級の過去問と教材で行いましょう。

よくある質問

機械保全1級テキストは公式の物がありますか?

ありません。試験を行うJIPMは、テキストの発行や対策講座を行っていないので、市販の教材から選びます。

2級の時のテキストは1級でも使えますか?

共通の科目の土台を確かめるのに使えます。1級で深くなる範囲は、1級の問題と解説が載った教材で補いましょう。

1級の勉強はアプリだけで足りますか?

アプリは用語の暗記や真偽法の確認には向いていますが、計算や選択肢の詳しい理由は確かめにくいです。テキストと公式の過去問を組み合わせて使いましょう。

機械保全技能士1級テキストは何冊くらい必要ですか?

決まった冊数はありません。手持ちの教材で土台を確かめ、1級で深くなる範囲を扱った物を足すだけで十分なことが多いです。何冊も買う前に、公式の過去問で苦手な科目を知っておきましょう。

実技のテキストも必要ですか?

機械系と設備診断は写真や図版の資料が公表されないので、写真の多い教材があると練習しやすくなります。職場の実物と見比べながら使うのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • JIPMはテキストを発行していないので、市販の教材から選ぶ
  • 2級の延長でいい範囲は手持ちの教材で確かめ、1級で深くなる範囲だけ教材を足す
  • アプリはすき間時間の確認用、テキストは理解用と役割を分ける
  • 公式の過去問で出題の形を知ってから、教材を組み合わせる
機械保全技能士ドットコム

機械保全技能士ドットコム 編集部

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